「冬菜……?」
おかしいと思ったのは夏樹君も同じだったらしい。話さない私の顔を、心配そうに覗き込む。
どうして、裏庭でなら夏樹君と話せてたのに……。
絶望がじわじわと背後から迫ってくるのを感じた。
「うっ……あっ」
「まさか……話せない、のか……?」
喉を抑えて、酸素を求める金魚のように口をパクパクさせる私を見て、夏樹君の声にも絶望が滲む。
「っ……!」
話せない……。
まさか、夏樹君を信じられなくなってしまったからだろうか。
そんな……心の底から君を信じていないわけじゃない。そう思ってたのに、一度でも君を疑った罰だろうか。
私はもう、君と話すことすら……許されないだなんて。


