春が来たら、桜の花びら降らせてね


「なに、どういうことなのさ?」

「俺たち、全然話が見えないよね」

すると、私のそばに琴子ちゃんと誠君が立った。
ふたりがそばにいることに、すこしだけ安堵する。

「でもとりあえず、ふゆにゃんのそのあだ名は超絶可愛くないから却下だよねぇ」

「琴ちゃん、そこ?って感じだけど、俺も同感」

琴ちゃん、誠君……。
ふたりが庇ってくれているのだとわかった。

だけどなんでだろう、素直に信じられない。
なにか裏があるんじゃないか、そんな疑心が心を支配する。

そんなはずないって思っても、消せないから嫌になる。

「うちのふゆにゃんに喧嘩売るなら、まず琴子を通しな!」

「は?なにこの、頭悪そうな女」

園崎さんがうざったそうに琴子ちゃんを見た。
そして、品定めするように琴子ちゃんの目の前に立つ。

「原田地蔵の友達?通りで馬鹿そうなわけだ」

「なんだとーっ!」

琴子ちゃんが、私の友達だからという理由だけで一緒に蔑まれる。

そっか、私なんかを庇ったから、琴子ちゃんは巻き込まれたんだと思った。

罪悪感が噴水のように湧き出てきて、心を黒く染め上げる。