「でも、実際俺も人見知りなのかな、くらいにしか思わなかったし、今まで理解されなくて辛かったこともあったんじゃない?」
誠君の言葉に頷いた。
周りの人からしたら、人見知りだと思うことの方が普通だ。
話せない私は、理解してもらうための手段もなかった。
ううん、夏樹君が教えてくれたように、筆談を使うとか、他の方法を探すことをあきらめたんだ。
だって、人とそこまでして繋がりたいとは思わなかった。
利害だけの上辺な関係、そんなモノなら最初からいらないと思ってた。
『小学生の時はそれでイジメられてた』
「くっ……」
夏樹君の表情が曇った。
そして、痛みを堪えるように小さく呻く。
夏樹君、あの子のこと思い出してるのかな……。
私の過去と夏樹君の過去は関係ないのに、夏樹君にとっては違うんだろう。
優しい夏樹君のことだから、同じ境遇にいる私がどうしても自分の罪に見えてしまう。


