◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
痛いというよりも、ロゼは熱いという感覚で目が覚めた。
左の腿の傷が熱を持ってしまっているらしい。
うう、と呻きながら身体を起こす。
ベッドの横にはサイドテーブルがあり、そこに水差しとグラスが置かれている。
こんなのあったっけ、と首を傾げてから、もっと重大なことに気がついた。
上品な装飾の、見慣れた部屋。
そこまで理解したところで、一気に記憶が押し寄せた。
衝撃的なものが多すぎて処理が追いつかない。
しかし、それでも一番色濃く思い出したのはアメジストの瞳を持つ吸血鬼──シルヴェスタだった。
ここにいるということは彼が運んでくれたのだろう。
そうして気を失うまでの記憶を順に追って──真っ赤になる。
私は何てことを言ったんだと今更ながら恥ずかしくなる。
彼がどう思っているのかも分からないのに何て無謀な。
「やだ…」
無意識に呟いた瞬間。
「ロゼッ!?」
けたたましい音を立ててドアが開いた。
焦った顔をして入ってきたのは紛れもなくシルヴェスタだった。
余裕の無い表情が物珍しいのと驚いたのとで、ロゼはまじまじと彼を見つめる。
ロゼの怪訝な様子に冷静さを取り戻したのか、コホンと咳をして近づいてくる。
「気がついたのか。痛むか、大丈夫か。三日三晩、気を失ったままうなされていたんだぞ」
「そうなんだ…」
間抜けな返事しか出来なかったが、それも致し方ない。
これは一体、どうしたことか。
焦った表情、飾り気の無い言葉。
そして何より。
「それ、何を持っているの」
ロゼは彼が持っているモノを凝視した。
痛いというよりも、ロゼは熱いという感覚で目が覚めた。
左の腿の傷が熱を持ってしまっているらしい。
うう、と呻きながら身体を起こす。
ベッドの横にはサイドテーブルがあり、そこに水差しとグラスが置かれている。
こんなのあったっけ、と首を傾げてから、もっと重大なことに気がついた。
上品な装飾の、見慣れた部屋。
そこまで理解したところで、一気に記憶が押し寄せた。
衝撃的なものが多すぎて処理が追いつかない。
しかし、それでも一番色濃く思い出したのはアメジストの瞳を持つ吸血鬼──シルヴェスタだった。
ここにいるということは彼が運んでくれたのだろう。
そうして気を失うまでの記憶を順に追って──真っ赤になる。
私は何てことを言ったんだと今更ながら恥ずかしくなる。
彼がどう思っているのかも分からないのに何て無謀な。
「やだ…」
無意識に呟いた瞬間。
「ロゼッ!?」
けたたましい音を立ててドアが開いた。
焦った顔をして入ってきたのは紛れもなくシルヴェスタだった。
余裕の無い表情が物珍しいのと驚いたのとで、ロゼはまじまじと彼を見つめる。
ロゼの怪訝な様子に冷静さを取り戻したのか、コホンと咳をして近づいてくる。
「気がついたのか。痛むか、大丈夫か。三日三晩、気を失ったままうなされていたんだぞ」
「そうなんだ…」
間抜けな返事しか出来なかったが、それも致し方ない。
これは一体、どうしたことか。
焦った表情、飾り気の無い言葉。
そして何より。
「それ、何を持っているの」
ロゼは彼が持っているモノを凝視した。


