【短編】生け贄と愛


馬鹿みたいだ。

きっと、私は馬鹿なんだろう。

こんな言葉にほだされるなんて。


それでも良い、と何故か思えた。

痛みが酷い。

気が遠くなる────。




「貴方が、好き……」




気を失う瞬間、彼の耳元で囁く。


伝わっただろうか、と思いながら、ロゼは意識を手放した。