「へぇ」



「でもだめ!軽蔑されたかも」



「軽蔑?」



「話のきっかけ作りに、あたしの香水つける?的なこと言ったんだけど、他の女の子にも全く同じこと言ったの。八方美人だな…って、きっと呆れてるよ」



「大丈夫だろ」



だって、ゆめだぜ?



そんなこと気にしてないはず。



転校生と喋れて嬉しい~ぐらいにしか思ってねーだろ。



「ううん。同じこと言ったとき、あたしの方見てたし…」



「気にするなよ」



「気にするよ~…性格良さそうな子だったなぁ。友達になりたい…」



…紹介しようか?



喉まででかかったけど、やめた。



こんなの、俺の役目じゃない。



余計なお節介は俺の性分に合わない。