それに、手っ!



しっかりと握られた手を意識せずにはいられない。



普段こんなこと絶対にしないはずなのに、どうしたんだろう急に。



なんだか心臓がドキドキしてきたよ~!



「おい」



あたし怒られるのかな!



「な…なに?」



「頼むから…他の男と話すのやめろ」



「ええっ!?」



どういうこと?



すると突然、壁に手をついてハーッと大きくため息をついている。



カズマの剣幕にビクついていたけど、どうやら怒っているわけではなさそう。



一体どうしちゃったの!?



「違うな…そんな言い方、間違ってるよな」



今度はひとり反省会?



「カズ…マ?」