数日間カズマと顔を合わせなかったら、ちょっと物足りなかった。



これは、会いたかった…ってことなのかな。



まだよくわからないんだけど…。



「なに、わかんないとこある?」



ハッ。



見てるのバレちゃった。



「ううん、もう終わるよ」



カズマのいる間に、なんとか冬休みの宿題を終わらせることができた。



「じゃ、俺帰るな」



「もっとゆっくりして行けばいいのに」



「お守り渡しに来ただけ」



「ありがと。カズマは、なにをお願いしたの?」



「するかよ。俺はそんなのに頼んねーの」



…だよねぇ。



「そっかぁー…あっ、本持ってきてくれた?」




「あー…大切な本か。俺の大切な本、それ」




ええっ!?




数学の参考書ですけど!?