【完】恋のおまじないNo.2

「抱きしめてって言われて、しない男がいると思う?」



わあぁっ。



「抱きしめてとは言ってないよー……」




「いや、ハグってそうだろ」



そっ、そっか!



積極的だったのはあたしの方!?



今頃気づいたよ。



「相変わらずだな……ま、俺も抑えてた感情が爆発した。気持ちを出さないのが俺らしいって思ってたけど、やっぱ違うのかな」



「え、どういうこと?」



「いや別に、なんでもない」



カズマは独り言のように呟くと、あたしの頭をポンと叩く。



「これから、少しずつだけど……ちゃんと気持ち伝えてくから」



真面目な顔で言うから、あたしも真剣に受け止めよう。



「うん」



「わかりにくいときは……」



「きっと、大丈夫だよ。だってあたしたちだもん」



ずっとそうやってきたから。



不機嫌な顔も、毒吐く時もあるけど……カズマは内に色んな素敵な要素を秘めてるって。



じゃなきゃ、さっきみたく無邪気な顔で笑えないはず。