【完】恋のおまじないNo.2

本屋に向かう途中、カズマは歩きスマホであたしと話そうともしない。



……つまんなーい。



「リサちゃん……元気かな」



「お前まで言う?」



やっと顔を上げたカズマが、冷ややかな視線を送ってきた。



「気になってたんだよね……突然家に戻ったし。あたしが嫌な思いさせちゃったのかも」



カズマがあたしの手を握ってるのを目撃した、あの後だよね。



縁を切るおまじないをしてって言われて、カズマがホントに離れちゃうんじゃないかって怖くなって……結局はリサちゃんを裏切る行為をした。



「関係ねーの。それ以上言うと……」



「ハグ?」



へへっと笑うと、ほっぺをむにっと引っ張られた。



「や、やめてぇ…」



「そーいう冗談、心臓に悪い」



「ごめんなさい!」



「それに、どっかで誰かが見てるかも」



「え?」