【完】恋のおまじないNo.2

「後輩にあとつけられるの心配してたからな。それでか」



「そうとは言ってたけどね」



「別に気にする必要ないのにな。こんな風に、俺たち付き合ってまーすって軽くフェイントかけとけば近寄ってこねぇのに」



紫藤くんは桃ちゃんを抱き寄せ、誰に言うでもなく大きな声を出す。



「やだもぉっ、恥ずかしいよ」



顔を真っ赤にしたあと、それでも紫藤くんの胸に顔を埋めてる桃ちゃんが愛らしい。



仲良いなぁ~。



「あ、ちょっと羨ましい?ゆめちゃん、そーいう顔してる」



「へへっ、ばれちゃった?いいよね、いつでも守ってくれる人がいるって」



紫藤くんと桃ちゃんは、理想のカップルだよ。



カズマがあたしを守ってくれていたときは、なんだか慣れなくてこそばゆかったの。



色んな人に迷惑をかけてる気もしたし……。



だけど今思うのは、もう少しカズマと距離を縮めたいってこと。



一学年先輩になって、少しだけ成長したあたしたち。



やっぱり今回も別々のクラスなんだけど、学校のどこかで会えばほっとするし、もっとカズマの側にいたいなって思うの。



あたしにとってカズマはもう、必要不可欠なんじゃないかなって最近になってそう思うの。



「後輩まいたら合流するって」



早速カズマに連絡をしてくれたみたい。



「ありがとう!せっかくだから、紫藤くんたちも参考書買いに行くよね」



「行く!3学期から新入生歓迎会の準備始まったじゃん。あのせいで授業についてけなくてさー」



「毎日放課後に集まってたもんね。だけど……ゆめちゃんいいの?邪魔にならない?」



桃ちゃんが心配そうに聞いてくる。