教室に戻ると、ちょうど5限目の終わりを告げるチャイムが鳴った。



前の教科は早めに終わったみたいで、もう休憩時間になっていた。



「どこに行ってたの!?」



あたしを見つけた桃ちゃんが、慌てて走ってくる。



「へへっ、お昼寝し過ぎちゃいましたぁ」



「もー、驚かせないで。心配したんだから」



「あたしは大丈夫だよ。いつものように空き教室にいただけ」



「そう?新羽くんが、ゆめちゃんを探してたから……ずっと、一緒にいたの?」



「ずっとではないかな…」



途中で帰ったもんね、



「……怪しい。どうして目をそらすの!?」



わあっ、いつになく桃ちゃんが鋭い。