みんなの幸せがあたしの幸せ。



カズマの幸せをあたしが妨げているとしたら、これでよかったんじゃないの?



リサちゃんの怒りも鎮まって、そして……。



もしかして、カズマは……リサちゃんのことが好きになったのかな。



そうだよね、ふたりはイトコだもん。



仲良いのも当然。



恋愛だって不可能じゃない。



最初にあたしがしたおまじないは、カズマに幸せな恋が訪れますように……だったの。



そしてリサちゃんがやってきた。



もしかすると、カズマの本当の恋の相手は……西内さんでも他の女の子たちでもなく、リサちゃんだった?



あたしがそれを邪魔していたとするなら……今回のことで辻褄が合う。



カズマの運命の相手は……。



「わっ」



「わあぁっ!!!」



突然後ろから叩かれて、心臓が飛び出るぐらい驚いた。