カズマは、側にいるだけでいいって言ってくれた。



そう言いたいのはあたしの方だよ。



カズマがいないとなにもできないもん。



いつも、あたしの側にいて欲しいって思うよ。



“好き”には、色々な形があるのかもしれない。



桃ちゃんのように、紫藤くんに恋焦がれる恋。



カズマのように、静かに見守る恋。



そしてあたしの場合は…新羽くんのいうように、まだ卵の恋。



あたしのおまじない、効いたのかもしれない。



“カズマが、幸せになれる恋が訪れますように”って願ったの。



それは他の誰でもなく、あたしがカズマの思いに気づくことだったんだね。



他の女の子たちの反感を買うのは避けられないけど、カズマが味方ならきっと大丈夫。



今日の保健室みたいなことはもう嫌だけどね。