【完】恋のおまじないNo.2

「桜庭くんって宇佐美さんのこと…うわぁ、ショック」




そんな声が聞こえてきた途端、ゆめが俯いた。




俺のせいでこんな顔をさせてるってわかってる…だけどもう、後ろには引けない。




「ゆめ、こっちに来いよ」




今朝と同じセリフだ。




また拒否されるんだろうけど、俺が守るって決めたんだ。




思った通り、顔をプルプルと横に振っているけど構っちゃいられない。




ゆめが座っている席の前に行き、話しかける。




「お前が来ないなら、俺から行く。それでいいよな」




「カズマ…」




戸惑ってるけど、嫌じゃないってのはわかる。




「ひとつ言っておくけど、俺の一方的な思いでゆめは俺のことただの友達としか思ってない。そのことでとやかく言うやつがいたら、俺にすぐ教えて欲しい。1組全員が証人ってことで…いいかな」




俺らに注目しているやつらに視線を配ると、俯いて目を逸らすやつ、ニコニコと笑っているやつ、驚いたまま動かないやつ…と様々だ。