【完】恋のおまじないNo.2

けどそれは、俺の大きな誤算だと今頃気づいた。



大きな台風がやってくると、地道に築きあげた物なんて簡単に崩してしまうんだな。



俺とゆめの間には、既に大きな穴が空いてしまった。



例えそれが現在修復不可能だとしても…今、やらなきゃ永遠に取り返しのつかないことになるかもしれない。



1組に着くと、ちょうど新羽とゆめが話しているのが目に入った。



そこへ迷わず…向かっていく。



「新羽、やっぱ交代」



呼ばれた新羽も、何が起きたのかと目を見開いている。



「どないしたん?交代て」



「そこ…ゆめの隣は、俺のポジションだから。簡単に譲るわけにいかない」



そう言うと、新羽より周りの方が驚きどよめいた。



「桜庭くん、どうしちゃったんだろ。なんかいつもと違う」



「これって、宣戦布告!?」




「えーっ!まさか宇佐美さんの取り合い?」



周りの反応なんて、今はどうでもいい。