「なんだよ…いーだろいづれわかることだし」



「言わないでって言ったよね!?ひどいよ」



一方的に責められているカズマがなんだかかわいそうになる。




「リサちゃん、そうじゃないよ。お母さんに聞いたの。親戚の子がしばらくカズマの家に住むことになったって」




「えっ!カズマがバラしたんじゃないの?そうなんだ…」



バツの悪そうな顔でカズマを見ている。



フォローなんてする気もないのか、カズマは完全に呆れた顔をしている。



「あたし、隣に住んでるからいつでも声かけてね」




「宇佐美さん…が?そうなの?カズマ、どうして言ってくれないの?」



また、カズマが責められてるよ~。



「言う必要ある?隣に誰が住んでよーがお前に関係ねーじゃん」



うわっ、冷たい。



他にも言い方があるよねぇ。



「ひどっ」



「あのねっ、カズマって無口だから…必要以上に話さないの。こっちから聞かないと大切なことも話さないし…あたしも困ること多いけど、たまに優しいからそれでなんとかなってるよ」



フォローしたつもりが、カズマにほっぺをつままれた。