彼と私の優先順位

甘い言葉と甘い刺激に私の思考は崩壊しそうで。

さっきまでの緊張もぶり返して、足から力が抜ける。

そんな私を慧はクスッと笑って、支えるように抱き締める。



私の前髪をかき揚げて額にキスをする慧が。



「……愛してる」



切なげにくれた一言に。

涙が止まらなくなってしまった。



私の涙を唇で拭ってくれる慧の仕草が甘すぎて、優しくて。

どうしていいかわからなくなる。



ずっと謝りたくて。

気持ちを伝えたくて。



私と付き合って、と決死の覚悟で告白するつもりだったのに。

数時間前は拒絶されることを考えていたのに。



こんなに蕩けそうな瞳で見つめられて、壊れもののように大切に扱われて。

甘い言葉を貰えるなんて。

その幸せに酔いそうになる。



こんなに私を甘やかして愛情をくれる慧に。

私は何を返せるだろう。



「結奈、これから俺に愛されて独占される覚悟でいろよ」

見惚れてしまう程の綺麗な微笑みで私を虜にする慧には。

きっと一生敵わない。



「とりあえず……これから毎日一緒にいて」

その一言に私が完全に陥落してしまったことは言うまでもない。