私とテーブルを挟んで座る亜衣は穏やかに笑った。
「だって、カフェで不機嫌そうだったかもしれないけど、別れ話は出なかったでしょ?
慧は結奈にイメージと違うから別れたいって言った?」
私はあの日の慧を思い出しながらフルフルと首を振った。
「でしょ?
従順な結奈が好きだっただけなら、別れようって言うよ。
結奈は知らないかもしれないけど、慧、興味ない女子には氷のように冷たいから。
さすがに社会人だし、今は最低限の礼儀はわきまえてるだろうけれど。
ただ慧は戸惑っただけじゃないの?
慧にだって言い分があっただろうし。
自分は悪いことをしたと思っていなかったわけだし」
目を見開いた私に亜衣は冷静に言葉を続けた。
「言っとくけど、慧の肩をもつわけじゃないからね。
溝口さんだっけ?
私も幼なじみのことを黙っていた慧は間違えてるんじゃないかなと思う。
私がもし結奈だったら、激怒りしてる」
「でしょ!
酷くない?」
勢いづいて言う私を上目遣いにチラリと見て、亜衣は話す。
「でも結奈は慧に今まで自分を見せないようにしてたでしょ?
慧を怒らせたくない、慧に嫌われたくない、他にも色々考えて。
慧が誤解するように仕向けていたのは自分だって思わない?
なのに。
今になって腹に据えかねたとばかりに慧を責めても慧だってビックリ、でしょ?
だから、私から見たらどっちもどっち」
「どっちもどっちって……」
「二人ともお互いがお互いに気を遣い過ぎてる感じ?
期限付きかもしれないけど、お互いに好きなんでしょ?
何でそんなに取り繕ってややこしくするの?
普通にぶつかればいいじゃない。
何でちゃんと本心を見せないの?
こうしてほしい、って伝えないの?
しかも慧にばっかり変わってほしいって願ってない?
じゃあ、結奈は慧のために何か変わった?」
「だって、カフェで不機嫌そうだったかもしれないけど、別れ話は出なかったでしょ?
慧は結奈にイメージと違うから別れたいって言った?」
私はあの日の慧を思い出しながらフルフルと首を振った。
「でしょ?
従順な結奈が好きだっただけなら、別れようって言うよ。
結奈は知らないかもしれないけど、慧、興味ない女子には氷のように冷たいから。
さすがに社会人だし、今は最低限の礼儀はわきまえてるだろうけれど。
ただ慧は戸惑っただけじゃないの?
慧にだって言い分があっただろうし。
自分は悪いことをしたと思っていなかったわけだし」
目を見開いた私に亜衣は冷静に言葉を続けた。
「言っとくけど、慧の肩をもつわけじゃないからね。
溝口さんだっけ?
私も幼なじみのことを黙っていた慧は間違えてるんじゃないかなと思う。
私がもし結奈だったら、激怒りしてる」
「でしょ!
酷くない?」
勢いづいて言う私を上目遣いにチラリと見て、亜衣は話す。
「でも結奈は慧に今まで自分を見せないようにしてたでしょ?
慧を怒らせたくない、慧に嫌われたくない、他にも色々考えて。
慧が誤解するように仕向けていたのは自分だって思わない?
なのに。
今になって腹に据えかねたとばかりに慧を責めても慧だってビックリ、でしょ?
だから、私から見たらどっちもどっち」
「どっちもどっちって……」
「二人ともお互いがお互いに気を遣い過ぎてる感じ?
期限付きかもしれないけど、お互いに好きなんでしょ?
何でそんなに取り繕ってややこしくするの?
普通にぶつかればいいじゃない。
何でちゃんと本心を見せないの?
こうしてほしい、って伝えないの?
しかも慧にばっかり変わってほしいって願ってない?
じゃあ、結奈は慧のために何か変わった?」

