彼と私の優先順位

千恵ちゃんも三橋くんも、同期会とはいえ飲み会が苦手な私を気にかけてくれている。

二人に申し訳なさを感じつつも、その優しさにはいつも感謝している。

引っ込み思案、人見知り、というわけではないけれど、なかなか積極的に人に話しかけることができない私を仲間に引き入れてくれる千恵ちゃんと三橋くんはとても有り難い存在だ。



ちなみに千恵ちゃんも三橋くんもお酒が大好きらしく。

よく二人であれが美味しい、これが美味しいと話し合っている。

二人はとても気が合っているようだし、私から見たらとてもお似合いなのだけれど、お互いにその意識はないらしい。



今日の参加者は私達三人を除いて七人程。

その内女子は三人。

近くの三店舗の同期だ。



「久しぶり、結奈ちゃん。
今度、研修でそっちのビルに行くから一緒にお昼食べれたら食べない?」

完璧に巻いた髪をシュシュでゆるく束ねた同期の巴ちゃんに話しかけられて。

「あ、うん。
巴ちゃん、久しぶり」

慌てて私は巴ちゃんに向き直る。

「相変わらず飲めないのね。
でも結奈ちゃんはそこが可愛い!」

そう言って巴ちゃんは私をキュッと抱きしめる。



同期とはいえ、巴ちゃんは二年間海外留学をしているので、実際は私より年上だ。