「 ―――ふっ... 面白いけど 僕、手加減出来ないよ?」








《シャーン...》 《シャーン...》






僕の中に潜んでいる悪魔が
この人たちを、殺したいと…叫んでいるかのように
不穏な音が鳴り響く。。









「上等だ..泣いたって 知らねぇーぞっ!!」








「野郎ども やれーーっ!!」







「はぁ、負け犬の遠吠えにしか聞こえない...」





僕は、呆れながら 無構えで
彼らが 攻撃を避けてるんだけど....








不良くん達は 殴ってきたり、鉄パイプを使ったりしながら
攻撃してくる...けど。。









1mmも当たらないし、掠りもしないほど
めちゃくちゃ遅過ぎて 驚いた。










鉄パイプや武器にばっかり頼ってるから クソ弱いんだよ...
拳に全く、力入ってないし...









そんな程度では...掠りもしないし
一生、僕には勝つなんて 100%不可能。







彼らの攻撃を、軽々と交わし続ける





「...くそっ! ちょこまかとっ!!」









ふわぁーーー...。。


あまりにもつまらなすぎて 
欠伸を嚙み締める中



彼らの攻撃を交わすことにも飽きてしまった
それに夜中の12時と 腕時計が表示している。








もう...さっさと終わらせちゃおっ(^^♪





「先ずは、、君からね????」







―――バキッ!!







「ぐはぁっ!!!」








今、不良グループのリーダー的な奴の鳩尾を
余りにも弱さにイラついて 思いっきり蹴り飛ばしたら 
骨が折れる音がした







「骨まで逝っちゃったかもしれないげど
まぁ、悪く思わないでね?」








鳩尾を喰らった奴は 崩れるように気絶した
僕をイラつかせた 弱い君たちが悪い。











「生意気なっ...!!!」







不良の1人が、また叫びながら 再び襲いかかって来た........







「...ほんと、馬鹿な連中―――。。」








―――ザシュッ!!






そんな音と同時に、血という名の
真っ赤な花弁が舞散った。






「ぎゃああっ!!!」









それと、男の卑劣な悲鳴が響き渡った...
















「ね?聞く必要なかったでしょ?」









僕の愛刀を持ちながら
残りの不良くん達に向かって歩き出す。








「ひいぃッッ!!」








「そんな顔しないでよ〜♪




寧ろ、光栄に思って欲しいくらいだよ?



この僕の愛刀ちゃん、蒼華(ソウカ)と紫華(シカ)に ..斬られるんだから......さ?」





僕の愛刀は日本刀であり
片方には 青い花弁、もう片方には紫の花弁が彫られていて
その由来から蒼華と紫華と名付けている





僕には、もう一本の刀を持ってるけど...
滅多に使うことがない。






――――そして、僕は



妖しい笑みと共に妖しく光る瞳は...
愛刀と同じように鋭く、不良たちに向けた。






冷たくて重い沈黙が続く中......








リーダー的な奴に 歩み寄ると






「頼むっ...許してくれっ!!」






怯えた表情で、僕に言う。






「いいねぇ〜♪唆られるねぇ〜♪






もっと見せてよ...その怯えた表情をさぁ。」







僕、見ての通り 悪い意味で性格イイから
そんな表情されたら....堪らなくもっと見たくなる。







僕の楽しそうな顔とは逆に、
不良くん達は 恐怖に真っ青だ。





―――――けど、僕の姿を見た者には





........容赦なく斬り捨てる。




それが、僕のBossが決めたルール。






「君達 もう忘れちゃったの??





手加減出来ないよって言ったでしょぉ???






......だから、君たちを殺す。。」







さっきとは 打って変わって
冷たい恐怖の瞳へと変わり不気味な言葉を僕は、言い放つ。





すると怯えた奴らは





「―――この、化け物っ!!」







不良が、僕にそう吐き捨てた....






「ふっ...あははははははっ!」





そんなの今更だ





―――・・・そう僕はただの人間じゃない。






僕の笑い声が 暗く明るい満月の夜に
響き渡る......








「何が可笑しいっ!!」







そりゃあ、笑えるでしょ...w







―――だって.........ねぇ?








《シャーン...》《シャーン...》








「僕は 本物の化け物ですからっ♪




君達....紫紅(シグレ)って名前聞いた事無いの?」







「....紫紅って、まさか 今噂されている殺し屋の!?」





「そのまさか....かもね?」






僕は、妖笑を浮かべながら曖昧に答える。






《シャーン...》






この音が 鳴り響き続けるまで....




彼らを殺すまで 悪魔の血は 収まらない...。