朝倉君を冷たい目で見ている女子二人と、困った顔をしている章司君。
そして、何食わぬ顔の圭吾さんが口を開く。
「お前ら、ダサ倉手伝ってきたら?
俺、つばさちゃんに少し話があんだよ」
どきりとした。
あたしに話?
……どんな話だろう。
そんな圭吾さんに、
「俺もつばさに話があるんですけど」
章司君も言うのだが、強引に手を引っ張られ、火起こしするぞと言われて。
章司君と女子たちは、仕方無しに朝倉君のいるほうへと歩いていった。
圭吾さんの話……何だろう。
すごく気になるけど、あたしは朝倉君と話がしたい。
もっともっと朝倉君のことを知りたい。



