ダサ倉君に焦がれたい







KEIは悪い悪いと言いつつ、



「ま、俺とダサ倉は仲良しだから」



なんて朝倉君の肩に手をかけ……朝倉君は嫌そうに振り払う。





「圭吾さん、朝倉君と知り合いですか?」



そう聞く章司君に、



「高校の時、ダサ倉が他校にいて有名だったくらいだな。

ダサいから。

こいつ二年もダブってるから、俺が先輩になっちまった」




KEIは答える。

その間朝倉君は始終無言で。

KEIだって、朝倉君がSUだなんて言わなかった。

おまけにダサ倉呼ばわりだ。




だけど……

KEIの話を聞いて、KEIは朝倉君を嫌がっている訳ではないと思った。

そして、それが嬉しくてホッとした。