「ごめん……今週末は……」
断ろうとしたあたしの言葉を遮ったのは、
「行ってもいいんですか?」
朝倉君だった。
あたしは穴が空くほど朝倉君を見る。
だけど、朝倉君はあたしのほうをちらりとも見ず続ける。
「僕……バーベキューなんてしたことありませんが」
本当に?
……本当に朝倉君はバーベキューに行くの?
それならもちろんあたしも参加だけど……
「楽しみですね、つばさちゃん」
急にそう言われて倒れそうになった。
朝倉君、なんで急につばさちゃんなんて言うの?
そんな風に呼ばれると……
顔がにやけてしまう。
もっともっと呼んで欲しくなる。
あたし、やっぱり朝倉君じゃなきゃ駄目なんだ。