朝倉君はやっぱり個性的な服装をしていた。

ボサボサの髪に、ヘンテコ眼鏡。

よれよれの服にスウェット。

廊下を通る他の学生がみんな朝倉君を見て笑っている。

昨日はあんなにかっこよかったのに。

それなのに、この姿は何なんだろう。





そんなあたしの疑問なんてよそに、朝倉君はふらふらとあたしに歩み寄る。

そんな朝倉君に……




「朝倉君。

俺もつばさと友達になったんだ」




笑顔で章司君が朝倉君に言う。

そんな章司君を朝倉君はじっと見た。

……本当にじっと見た。