ダサ倉君に焦がれたい









朝倉君のことを話すあたしたちの前に、



「お待たせ」



現れた四人組。

それなりにかっこいい見た目の爽やかな人が三人と、かっこよくないチャラそうな男性が一人。

その、かっこよくない男性がやたら煩くて。





「みんな、すげー可愛いね」



とか、



「今日、二次会行くでしょ?」



とかいちいち聞いてくる。




あたし、こういう男性苦手なんだよね。

やんわり避けて終わろうと思ったのだが……

気付いたら、あたしは彼と隣の席になっていて。

なぜかあたしと彼だけ孤立していて、他の六人は盛り上がっていて。

泣きそうになった。