ダサ倉君に焦がれたい







朝倉君はどんな顔をするんだろう、そう思ったのに、



「そうですか。

楽しんでくださいね」



ごく普通に告げられる。





それでやっと理解した。

朝倉君にとって、あたしは本当にどうでもいいらしい。

あたしが合コンに行ったとしても、知ったことではないのだと。





ヤケになったあたしは、



「うん!かっこいい彼氏が出来たらいいな!」



なんて言い放って、逃げるようにその場を去った。

悲鳴をあげる、あたしの胸をぎゅっと掴みながら。





何やってるんだろう、あたし。

どうしたいんだろう、あたし。

合コンのことなんて考えられないほど、朝倉君のことで頭がいっぱいなのに!