今まで気付かなかった。 だけど、至るところにsandがいる。 携帯電話のCM。 街の広告。 雑誌。 あたしの胸を焦がす彼が甘い瞳でこっちを見ていて、彼と目が合うたびに身体がきゅんと甘く鳴く。 SU……いや、朝倉君が気になって仕方がない。 ぼーっと授業を受けていた。 ノートを取るのがやっとで、朝倉君のことばかりが頭の中を流れる。 今日は朝倉君、来ていないな。 やっぱりsandが忙しいんだろう。 朝倉君は今、何をやってるのかな。 どんな仕事をしているのかな。 そんなことばかり考えていた。