「すばる!結局退学しないの?」



嬉しそうな章司君に、



「もう少し頑張ることにしました」



すばるくんは相変わらずボソボソと話す。





「つばさちゃんと章司君には引き続き迷惑をかけますが……」



「迷惑じゃないよ!

すばるが戻ってきてくれて、俺は嬉しいよ」





章司君が満面の笑みを浮かべる。

心から嬉しそうな笑顔だった。





そんな章司君を見て安心した。

あたしが一人じゃないのと同様、すばるくんだって一人ではないんだと思って。

あたしはもちろんすばるくんの味方だし、章司君や圭吾さんだっている。

だから、これからも続く大学生活、一緒に頑張ろうね。