「……で。 結局、すばるの機嫌は治ったのか? 退学はしないのか?」 興味なさそうに聞く圭吾さんに、 「退学はしない。 でも……機嫌は治らない」 すばるくんはムスッとして言う。 すばるくん、そんなに秘密がバレたのが嫌なのかな。 それかあたしが、そんなにすばるくんを傷つけていたのかな。 胸がズキンとしたが…… 「圭吾、知ってるでしょ? レコーディングやライブ前、僕が嫌な奴になることくらい」 その言葉に驚いてすばるくんを見た。