「つばさちゃん!」 すばるくんの声で我に返る。 慌ててすばるくんを見ると、その瞳は悲しげにあたしを見ていた。 「つばさちゃん…… そんなに洵が好きなの?」 「まさか……」 思わずこぼしてしまった。 「洵さんは女友達だよ。 だから、ああやって男の洵さんが来るとびっくりする」 「そっか……」 すばるくんは、あたしの話に納得したように頷いた。