ダサ倉君に焦がれたい






「むっ……無理です!

洵さんの後ろなんて!」



「ゴールデン免許だから安心しろ!」





なっ……何なんだ、ゴールデン免許って!

なんて突っ込むことも出来ず。

洵さんの早く乗れオーラに押されて、ビクビクしながら洵さんの腰に手を回した。






もちろん、洵さんに恋愛感情なんてない。

だけど、こうやって男性に触れるのは緊張する。

そして、すばるくんに申し訳なく思ってしまう。

あたしにはすばるくんしかいないのだから。

でも……

洵さんはすばるくんに会わせてくれるって言ってくれているから、このチャンスを無駄には出来ないんだ。