ダサ倉君に焦がれたい









「なっ……何やってるんですか!!」




戻ってきたダサ倉は、ダサ倉の鞄をあさっていたあたしたちを見て、青ざめて近付いてきて。

散らばったノートやピックやらを鞄に片付ける。

そんな様子をただ呆然と見るあたしたち。

なんだかダサ倉を笑う気にもなれず、調子に乗ってやり過ぎてしまったと感じた。

そして、三谷さんがあたしたちに告げる。



「最低」



その言葉がずしんと心の奥に響いた。






確かに最低な行為をした。

いくらダサ倉を笑おうとしてしたことだとしても、限度を超えていた。

だけど、そんなこと認めなくなくて。




「ダサ倉のほうが最低」




思いもよらない言葉が漏れる。




「いくらsandのファンだからって、盗作しちゃだめでしょ?

sand追っかけすぎててキモいんだけど」