ダサ倉君に焦がれたい







あたしたちは顔を見合わせる。





ダサ倉……何やってんの?

だってこの曲……

きっと、知らない人はいないよ。





「sandの『Fly』じゃん」




あたしの声は震えていた。

その他にも、聞いたことのない曲の間に、sandの曲がいくつか描かれていて。




「だ……ダサ倉ってsandの追っかけなんだね」




そう言うのがやっとだった。

ダサ倉がSU、そんな発想はもちろん出てこなかった。