「じゃ、あたし帰るね。

これからすばるの家に行かなきゃだし」



「えっ!?」



思わず聞いたあたしに、



「大丈夫よ。あたし、男には興味ないから」



なんて洵さんは言う。



それは分かっているけど……

でも、時々洵さんが本当に女性に思えてしまって……





「今日はすばるとご飯食べに行くのよ。

超久しぶりに」





洵さんはなんだか嬉しそうだ。




「すばるとはプライベートで仲良くするつもりなかったけど……

こうなったのもつばさちゃんのおかげだわ」



「……え?」



「例の一件があってから、すばると仲良くなって。

崩壊しかかっていたあたしたちを立て直してくれたつばさちゃんには、本当に感謝してる」