授業を終えると、朝倉君はいそいそとノートを片付け始める。

そんな朝倉君に聞いていた。





「今から……sandの……




あたしの言葉を遮るように朝倉君は言う。




「勉強しなきゃ。

次こそは留年出来ないし、大学は卒業したいから」





そうなんだ。

朝倉君も大変だな。

それに、朝倉君が留年したのって……sandのせいなのかな?

sandに力を入れていて、勉強まで手が回らなかったのかな。

そんな理由で留年したのに、周りに白い目で見られていて気の毒だ。





「僕は図書館に行くけど、三谷さんも行きますか?」




その言葉に頷いていた。