「結局、あんたたち何もなかったの? あたしがあんなにアシストしてあげたのに」 夕方、美味しいケーキ店で洵さんが言う。 もちろん女性の姿で。 そんな洵さん、カンカン帽にサングラスをかけているのに、そのキラキラオーラが半端なくて。 周りから早瀬純がいるなんて注目を集めていた。 そんな洵さんに言う。 「だって…… すばるくん、何もしてこないんだもん」 その事実に胸が痛む。