散々裏切られて、好きをやめようと思ったのに。 なのに、その声を聞くと胸が熱くなる。 これ以上関わると傷つくのはあたしと分かっているのに。 それなのに、彼から離れられない。 「うわー。あの男キモい」 周りから声が上がる。 そして、あたしの前に現れたのは、学校で会ったままのダサ倉のすばるくんだった。 ダサ倉なのに、すばるくんを見ると胸が熱くなった。 きゅんきゅん甘い音を立てた。