ダサ倉君に焦がれたい








授業前だというのに、あたしは教室を飛び出していた。

もう、すばるくんの顔なんて見たくもない!

すばるくんのことは本当に好きだったのに、これでおしまいなんだね。





……そうだよね。

sandのSUと分かった時点で引いておけばよかった。

バンドマンなんて軽いの代名詞じゃん!





悲鳴を上げる心に、必死で言い訳をしていた。