ダサ倉君に焦がれたい






「だから……解散なんて、しないで」




あたしの声は醜く震えていた。




にわかファンのくせに。

そんな偉いこと言える立場じゃないのに。

それなのに、言わずにはいられなかった。






「すばる、俺からも頼む」




圭吾さんが頭を下げる。

そして……





「すばるに嫉妬してた。

でも、その才能は本物だ」



「すばる。リーダーのくせにしっかりしてなくてごめん。

俺は、すばると本当の仲間になりたいよ」




JUNさんとHIROさんも頭を下げた。





そして……

こんな時なのに、顔がにやけてくる。

だって、JUNさんとHIROさんもすばると呼んだから。

SUじゃなかったから!