あたしの隣で顔を上げ、 「圭吾さん!」 章司君は嬉しそうに彼を呼ぶ。 「圭吾さん!お疲れ様です。 俺、すっごい感動しました!」 章司君が目を輝かせて見る圭吾さんは、さっきのステージ衣装のままで。 白いsandのロゴの入ったTシャツにジーンズ姿だ。 そして、全身汗びっしょりだ。 そんな圭吾さん、やっぱりKEIなんだと思う。 さっきまでステージに立っていた、かっこいいKEIなんだ。