.....フィーアは白く煙る霧の中に一人で立っていた。 静かな空間。静寂と言うにはあまりにも音のない世界。 あたりは白くもやがかかり、遠くが見えない。 私は....白く薄い布をからだにまとってその中をさまよっている。 ここは....どこ? 周りに人はいない。草木もない。 何もない白い世界。 あてもなく歩いていると、水の流れる音がかすかに聞こえてくる。 足元を見ると小石が沢山転がっている。 私は素足だった。 ここは河原?だけど水の音はするのに、川は見えない。