「死ぬ寸前。瀕死だよ。でも生き返った。俺はいま力が漲っている」 あんまんの包みを握り潰し、雄叫びを上げながら、手の中にある白い塊をゴミ箱へと投げる。 「単純馬鹿だなー」 言いながら俺も同じく空になった容器をゴミ箱へと投げ込む。 ーバチン。 お互いのコントロールの良さをハイタッチで称え合う。 車のエンジン音に混ざって笑い声が夜の空気を震わせた。