空っぽの胃にからあげクンを、秀俊はあんまんを流し込む。 吐き出す息は真っ白で、それだけのことにテンションが上がる。 「うまっ!」 「沁みるぜー」 それからは無言のままひたすらにエネルギーを摂取する。 「あんまん正解。脳が生き返る」 「死んでたのかよ」 指についた油を舐めとる。 お腹いっぱいとはいかないが、家まで帰るには十分だ。 今日の晩飯はなんだろうか。