「おい、待ってくれよ。俺まだ決めてないんだ」 「無理。限界。俺の胃は早くエネルギーをくれって悲鳴をあげいてる」 会計を済ませると店員からホカホカのエネルギー源が手渡される。 なおも唸っている友を置いて店の外へと歩みを進める。 その間にも手元から漂う油の匂いが胃を刺激する。 「決めた。決めたから少し待て。いま買うから」 店の外に出ると俺たちの手元から白い湯気がゆらゆらと立ち上る。 駐車場に設置された樹脂製のベンチに腰を下ろすと、ケツから徐々に冷たい血液が体を内側から冷やしていく。