だったらあんたが堕ちてくれ


向かうは徒歩五分。

なんてことないありふれたコンビニ。

ジャンクフードが陳列する、不健康まっしぐらな不摂生ジャングル。

だけどいまの俺たちにはそこは天国に等しい。

「柊、何にする?」

「俄然からあげクン。俺の体はいま、手作りにはないジャンクさを求めている」

「うーん、迷うな。塩っぱいのもいいけど糖分も捨てがたい」

真面目な顔で、腕組までして秀俊が唸る。

そんな友を置き去りにレジへと向かう。