深夜まで続いた宴会に、俺の眠気は遥か彼方へと消えていった。
そのまま消えてくれればまだマシなのに、そいつはいまになって俺の元へと帰ってきたのだ。
父さんも母さんも妹も、散々騒いだ翌日はけろっと清々しい顔で朝を迎えた。
愚痴をこぼして、存分笑って、そうしてぐっすり眠ったのだろう。
みんな明るく家を出ていった。
椿は別だ。
あいつは他人の家でなんの苦労もなく、テレビを観て猫を撫でて、あまつさえ惰眠を貪っているかもしれない。
何も考えず、本能のままに、好きな時にしたいことをして過ごしている。
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