どうやら本当に体力は尽きかけているらしい。 ならば、このままの速度でも十分振り切れる。 息は上がってるけど、苦しくない。 家までの距離も、そう遠くない。 もう一度振り返りそうになる目を無理矢理前に固定して、とにかく家までの道を可能な限りの早足で歩いた。