「何」 まじまじと食卓を見つめていると温度のない声が落ちてくる。 「いや、意外と料理できるんだなって感心してた」 昨日からの言動で椿がきちんとした大人でないと思っていた俺には料理ができるってだけでも驚きものだ。 おまけにオムライスの卵は妹の要望通りふわっふわで、ドレッシングは手作り。 加えてそれを作ったのは椿ときている。 「馬鹿にしてるの。料理くらい。誰でもできる」 普通の大人ならそうだろう。 だけど椿は違うじゃないか。