頭の隅ではお気に入りの音楽が流れている。 無意識に歌詞が思い浮かんでは消えていく。 繰り返す。 SVOC。 主語、動詞、目的語、補語、修飾語。 ところが先生がしばらく沈吟、沈吟、沈吟、沈吟。 不意に耳から音楽がフィールドアウトしていく。 「飯」 椿が目だけで俺を見下ろしていた。 「まじかよ。もうそんな時間?」 カーテンの開いたままになっている窓を見ると確かに外は真っ暗になっている。 そりゃもう真っ黒、どっぷり、深まっている。